虫眼とアニ眼

養老先生と宮崎駿さんの対談集を読んだ。

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

「自然のものすごいディティールを無視して生きている」
「人間嫌い」、「人間関係ばかり気にしている」、、、

10年前に二人が感じていた世の中の心配が、今だから一層、深刻に感じられる。


“そのもの”ではなく、周囲の評価や関係性に傾倒して判断していく危うい感じ。
今の社会の不安の根っこがそこにあるのかも。



宮崎駿さんの20ページにわたるカラーページのイラストは、
ある理想の町を描いた政策提案的な内容。


ホスピスと保育園が地続き”とかはまさに「ポニョ」の町だ!
2002年には、なんとなしに「ポニョ」っぽい思いがあったんだろうな。